スマホの端末代金の残債は住宅ローン審査に影響する?

スマホの端末代金の残債は住宅ローン審査に影響する? - 住まいのイロハ

スマホの端末代金の残債は借金に含まれる?

 

住宅ローンの審査に申し込むには、現在返済中の借金について自己申告が必要です。
クレジットカードの借入、車のローン、教育ローン、奨学金の返済状況など全ての
借金状況を整理して申告しなければなりません。

 

しかし、そんな中見落としやすいのが、「スマートフォン・携帯電話の残債」です。
当ページでは、携帯電話機の残債が住宅ローン審査にどう影響するかについて、
詳しくご紹介したいと思います。

 

 

 

 

1: スマホの残債が意外な盲点

 

スマートフォンは高額であることもあり、端末代金を分割払いにして、毎月の通話料に
上乗せした形で支払っている方が多いのが現状です。分割払いはローンの一種ですが
端末購入時に「実質負担金ゼロ円」というローンだと一見理解しにくい表示の為に
自分が借金をしていることに気が付かない方も多いと思われます。

 

そんなスマホの分割払いが、住宅ローン審査に影響を与えるケースは大きく2つあります。

 

<分割払いが審査に影響を与えるケース>

  • 返済負担率が上がる
  • 個人信用情報に記録が残る

 

 

返済負担率が上がる

返済負担率とは、銀行が融資するかどうかの判断材料としている1つの指標です。
簡単に言うと「1年間のローンの返済額が年収の何パーセントにあたるか?」という
内容であり、この返済負担率によって借入可能な金額が変動します。

 

計算式で言い換えると「年間のローン返済額÷年収」で算出することができます。
例えば、世帯年収600万円の家庭で、毎年60万円を返済すると家庭した場合、
60万円÷600万円となり、その家庭の返済負担率は10%となります。

 

この返済負担率の分子となる「1年間のローンの返済額」には、住宅ローン返済額
だけでなくクレジットカードや車のローン、奨学金返済額など借金が全て含まれます。
そして、スマートフォン端末の分割払いの返済額も年間返済額に含まれます。

 

年間返済額が上がってしまうと、返済負担率が上がってしまい希望金額を借り入れる
ことができなくなり、不動産を購入するには自己資金を多く用意する必要があります。

 

MEMO

<残債は延滞なく支払うことが重要!>
スマホの分割支払いそのものを利用することに全く問題はありません。
問題となるのは、スマホの利用料(端末代含む)を延滞した場合です。
スマホの分割支払いはどのキャリアでも最大24回ですから、24回(2年間)は
延滞することなく残債を支払うことをオススメします。

 

個人信用情報に延滞記録が残る

多くの方は、スマホの利用料金をクレジットカードで支払っているではないでしょうか。
クレジットカードの支払記録や延滞履歴は、CIC(クレジット信用情報センター)が
個人信用情報として一括管理しています。スマホ料金や端末分割払いについても、
もちろん個人情報として登録されています。

 

>>【関連】クレカの住宅ローン審査への影響

 

CICでは、過去の支払記録を24ヶ月間保存しています。ローン延滞の管理は
厳しく、期日から数日支払いが遅延しただけでも「延滞」として記録が残ります。
給与等の振込先であるメインバンクを引き落とし口座に指定していない方などは、
気付かない内に信用情報に延滞記録が残らないように注意が必要です。

 

更に、単なる延滞ならマシですが、3ヵ月以上延滞した場合は「事故情報」として
記録が残ってしまい、住宅ローン審査では非常に不利になってしまいます。
この「事故情報」は完済後も5年間残ってしまう為、最大限の注意が必要です。

 

MEMO

<個人信用情報の確認方法>
個人信用情報は、金融機関だけでなく本人も確認することができます。
現在、日本にはCICを含めて3つの個人信用情報機関がありますが、
使い勝手の良いのは株式会社CICです。スマホやパソコンから開示請求を
行うと、PDF形式でデータを受け取ることができます。
(手数料はインターネット・郵送での開示が1,000円、窓口が500円です)

 

CIC公式サイト

 

2: スマホに関する注意点&対策

 

以上のように、スマホの残債を分割払いで支払っている場合、返済負担率の
上昇や、クレジットカード払いによる信用情報への影響に注意する必要があります。
それらを踏まえ、スマホに関する注意点&対策を挙げておきたいと思います。

 

<スマホに関する注意点&対策>

  • スマホ買替時に分割払いにしない
  • スマホの残債を全て支払ってしまう
  • 個人信用情報を確認しておく

 

スマホ買替時に分割払いにしない

「実質ゼロ円」とは、端末の分割払いであることを改めて認識しておきましょう。
最近のスマートフォンは、iPhoneなど端末代金が10万円を超える高額なモノがあり、
分割払いにしてしまいがちですが、住宅ローン審査を受ける予定があるのであれば、
一括払いを選択肢、新たにローンを組むのは暫く控えておくのが望ましいです。

 

スマホの残債を全て支払ってしまう

スマホ端末の分割支払いの残額は、一括清算することが可能です。
各キャリアの窓口から手続きを行うと、翌月に残債分が合算された形で請求されます。
ですから、臨時収入が入り金銭的に余裕ができたのであれば、できる限り早めに
残債分をキレイにしてしまうことをお勧めします。

 

個人信用情報を確認しておく

個人信用情報は、本人名義であれば誰でもチェックが可能です。スマホの分割払いの
延滞は本人が気が付いていない場合も多く、住宅ローン審査を受けた段階で初めて
延滞履歴があったことが判明するケースが多々あります。ですから、もしスマホ利用料を
含め、クレジットカードの支払い・延滞履歴が気になる場合は、住宅ローン審査を
受ける前に、ご自身の信用情報をチェックしてみることをお勧めします。

 

 

MEMO

<スマホ分割払いの滞納が増えている!?>
2013年1月に政府広報から「携帯端末代金を分割して支払っている場合、
滞納にご注意ください。ご自身の信用情報が傷つくおそれがあります。」と
大々的に注意喚起を促しています。このような注意喚起は、ひと昔前の
ガラケー全盛期には見られませんでした。その理由は「販売奨励制度」が
まだ存在していた為です。

 

一昔前は「販売奨励制度」によって、端末代金がゼロ円で携帯利用料のみで
利用できるゼロ円ケータイが普及していました。しかし、「販売奨励制度」が廃止
されて以降、「実質ゼロ円」である端末分割払いがスタンダードとなった為に、
気軽に分割払いを選んでしまう利用者が急増しました。

 

そして、大手キャリアの高額なスマホ利用料に上乗せされた形で、端末代金も
請求される為に、月々のスマホ代が支払えなくなるケースが増えました。
現在は、格安simを利用した格安ケータイが普及し始めたことで、無理をして
大手キャリアで高額契約を結ぶ必要もなくなりましたので、このような延滞者も
減少傾向にあるようです。

3: まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

住宅ローン審査に申込む際、自己申告から漏れがちなのがスマホの残債や延滞です。
クレジットカードのリボ払いと同様に、スマホの問題は軽く考えてしまいがちなので、
審査申込前にはしっかりと状況を整理し対策を打っておきましょう。

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